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腰痛は、おもに筋肉が原因となっておこる場合と骨格が原因となっておこる場合、内臓が原因となっておこる場合の３つに分類されます。

●筋肉の異常でおこる腰痛
はげしい運動や重い荷物の持ち運びなどを行ったあとは腰痛を感じることが多いように、筋肉の酷使や過度の緊張は腰痛の原因になります。
筋肉の異常でおこる腰痛は、一過性の痛みをともなうことが多く数日で筋肉の痛みとともに緩和する性質がありますが、場合によってはぎっくり腰を併発する恐れがあります。

●骨格が原因でおこる腰痛
カラダを支えている骨格のズレやゆがみは万病のもととなります。とくに背筋が通る背骨(脊椎)の腰椎部にズレやゆがみが生じることでおこる腰痛は、深刻な問題となります。
骨格が原因でおこる腰痛は、椎間板ヘルニアや腰椎すべり症を引き起こしている可能性があり、治療のために手術を必要とする場合も少なくありません。

●内臓疾患からおこる腰痛
じっとしていても痛い、血尿や腹痛がある、などの場合は内臓疾患が原因である可能性があります。たとえば胃、腎臓、脾臓の炎症性の疾患、尿路結石、腹部大動脈瘤、子宮内膜症、腹部や腰部の腫瘍など・・・。
背骨(脊椎)の転移がんや多発性骨髄腫など重大な病気の心配もありますので、安静にしていても痛みがあり、痛みが持続し、だんだん強くなるような場合はすぐに医師の診断を受けましょう。

●内臓疾患からおこる腰痛
腰痛は老化によって筋肉が衰え、骨が弱くなることで自分の体重が支えきれなくなることで発症する場合もあります。
ほかには妊娠中や出産後に腰痛を訴える女性も少なくありません。
また、背骨(脊椎)に異常もなく治療してもなかなかよくならない、痛みの程度や場所もよく移動する、というような場合は精神的なストレスが原因となって自律神経が乱れて腰痛を引き起こすこともあります。
ストレスが原因でおこる心因性の腰痛は、ストレスとなっているものを理解し、断たないと回復しない心配があるため、社会生活を送るうえで大きな支障になってしまいます。